「先生、食べちゃっても良い?」
第13章 キョウのマンション
そんなすぐに返事は出来ない……。
なのに、私の背中に両手を回し、ぎゅうっと強くキョウ君が抱きついてくると、心が揺れた。
「先生、俺ずっと一人ぼっちなの。だから先生は……俺を一人にしないで? 」
「っ……キョウ君……」
やっぱりキョウ君は孤独を感じて、愛情に飢えているんだ。
沢山の子と体の関係を持つのも、寂しさを紛らわす為。
だから一緒に暮らそうって、誰かと毎晩一緒にいたいから私に頼むのかもしれない。
そんなキョウ君を、私は癒せるだろうか。