「先生、食べちゃっても良い?」
第13章 キョウのマンション
「……一つ聞いて良い? キョウ君は側にいてくれるっていう人が、私以外に現れたらどうする……?」
最悪な結末を考えただけで悲しくて、切なげな目でキョウ君を見てしまっているかもしれない。
けど、実際問題、キョウ君の事を好きな子は多い筈。
体の関係だけじゃなく本当の彼女になりたくて、狙ってるセフレの子達や、一途に想っているピュアな子もいるかも……その中で私なんかが勝てるとか、絶対ありえない。
こんな事を考えるなんてネガティブだと自分でも思うけど、ニッコリ微笑むキョウ君を見ても不安は募る一方。
「先生以外と自分に自信ないんだね。本当はさ……いるんだよね。俺と一緒に暮らしてあげるとか言ってきてくれる子」
……えっ。ほ、ほら、やっぱり……!
いるんだ……実際本人の口から聞くと、嫉妬。
「じゃあその子と一緒に暮らしたら……? それに私じゃなくても、その子みたいにキョウ君を好きな子は沢山いるでしょ? 別に年上の私なんかよりも、若い子の方が色々と良いんじゃない……?」
キョウ君と繋がったままだというのに、私はSEXをしている事も忘れ、苛立ち、キョウ君から顔を背ける。