「先生、食べちゃっても良い?」
第14章 キッチン
はあ、はあっ、と乱れた呼吸を整えながら、その場で下の下着を脱ぎ、体を後方にあるキッチンへと寄りかからせると、強請る様な瞳でキョウ君の顔を見つめる。
腰まで捲り上げられていたフレアスカートも元に戻り、私の足を膝上まで隠した。
このままどちらかの部屋に連れていかれるのか、それともリビングのソファで抱かれるのか分からないが、……どちらでも良い。キョウ君に抱かれるなら。
それよりも、早く欲しい……。私は下唇をきゅっと噛みながら、そう強く心の中で求める。
しかし、そんな私とは反対に、何故かキョウ君は一向に立ち上がろうとせず、しゃがんだまま。
ふとすぐに私の顔を見上げると、可愛らしく微笑んだ。
「先生、片足上げて。それで、俺の肩に乗せて?」
……えっ? 足を肩に?
場所を移動すると思っていた私にはこの言葉の意図が分からないが、……言うとおりにしたら、きっとご褒美が貰える……。
そう思うとすんなりと頷き、右足をキョウ君の左肩に乗せる。
まさかその瞬間、スカートの中へキョウ君の顔が潜り込んでくるなんて思いもせず。
「……キョウ君っ!? 何して……!」
質問の変わりに返ってくる花芽への愛撫に、上からも下からもいやらしい音を出した。