「先生、食べちゃっても良い?」
第15章 キョウの部屋
下着に手を掛けたところでキョウ君から止められると、少し驚かされもした。
「もう良いよ。下着は脱がないで」
「えっ、どうして……?」
不思議がる私を見てクスリと笑うと、キョウ君はそのまま私の顔を両手で包み込み、頬にキスを落とす。
と同時に囁いた言葉は、私の体温を一気に上昇させた。
「俺が脱がすから。ね、俺の部屋行こう?」
その言葉に頷くしかない私は、繰り返される頬へのキスに目を閉じながらキョウ君の腕を掴む。
……ペットと言ったって、どうやらただのコスプレみたい。
特別何かするわけじゃないんだ……何となくそう思うと、ホッとしている自分がいて、部屋について行くのも変に緊張しないかもしれない。
と言っても、これから抱かれるのかと思うといつもと同じでドキドキはするけど。