「先生、食べちゃっても良い?」
第16章 特別室 その四
……自分の人生を捨ててるって思われても良い。
私は自分の人生を掛けてでも、彼を愛したいと思った。
この先どうなるか分からないのが現実だけど、今は……今を生きれば、私の人生、愛で包まれる。
そして、キョウ君の人生もきっと……
「キョウ君、ずっと側に……」
いてね、と呟くと、キョウ君からは笑顔と同時に優しい返事が返ってきた。
「先生のおねだりを叶えてあげれるのは俺だけでしょ? ……俺の方こそ、先生から離れないから覚悟しててよ?」
続けてシャツの上から両胸の膨らみを揉み込む両手。
乳首を舐めしゃぶる舌や唇。
……私達が教師と生徒の関係でいれる期限は、残り二週間。だからここでするのも、きっと今日で最後になるかもしれない。
彼の質問に、教師として答えるのも。
「先生、食べちゃっても良い?」
この後私が「……どうぞ」と恥ずかしがりながら答えた言葉を聞くと、キョウ君は満足気に笑った。