「先生、食べちゃっても良い?」
第16章 特別室 その四
そのまま机に押し倒されると、強く吸われる鎖骨。
「あっ、んうっ……」
そして顔を上げたキョウ君がペロリと舌舐めずりして、シャツの上から両乳首をキュッと摘まむと、同時に何度も引っ張られ、甘い痺れが全身に走る。
……いつもそうだった。キョウ君は私を辱める事が大好きで。
「ほら、先生、ここ気持ち良くして欲しい時は何て言うんだっけ?」
「あっ、はあっ……キョウ君、気持ち良くして……」
「違うでしょ。ほら、ちゃんとおねだりしないと気持ち良くしてやらないよ?」
「やっ……ああっ……」
「気持ち良くなりたいでしょ? 」
本当は誰よりも私に優しく、甘えさせてくれる。
そんな普段と相変わらずなキョウ君の意地悪な言葉と、執拗に両乳首を引っ張る両手に、私の目にはじんわりと涙が滲む。
……私の口から出たのも、キョウ君に対して逆らう言葉ではなく。
「う……私の乳首……キョウ君の口で、いっぱい、ちゅくちゅくしてぇ……?」
キョウ君の愛撫を求める言葉。
これはもう私の体と心は、キョウ君の虜になっている証拠……。