「先生、食べちゃっても良い?」
第17章 終わり
私が高校を辞職して、一カ月が経った。
相変わらず私はキョウ君と同棲していて、新しい仕事も決まったし、毎日充実した日々を過ごしている。
高校を辞職して、周りから色々と言われる事もあったけど……それも今は落ち着いた。
「家庭教師をする? 何言ってんの? センセ。……殺すよ?」
でも、今日は何故かキョウ君の機嫌が悪い。
多分原因は、私が家庭教師の面接に合格したと話した事。
一緒に浸かっていたお風呂からキョウ君は急に去って行くと、無言で浴室の扉を乱暴に閉めた。