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「先生、食べちゃっても良い?」

第17章 終わり




……そんな、辞めてって言われたって。
もう来週から働く事になってるのに……。







「絶対辞めないとダメ……?」

「ダメ!」

「……どうして? キョウ君だって、私が面接に合格した事喜んでくれたでしょ?」

「あれは面接受けたのが、家庭教師って知らなかったから! 兎に角、家庭教師なんて絶対しちゃダメ!」







驚くぐらい声を荒げて、こんなキョウ君の姿を見るのは初めて。

私はもう何も言えず、渋々と部屋に戻るしかない。






「……おやすみなさい」







そう呟いても、キョウ君からの返事はなかった。

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