「先生、食べちゃっても良い?」
第19章 おまけ2
……呆れられたのかもしれない。
もう私に嫌気がさして、別れ話されるかも……。
「分かってないんだよ、先生……自分にどれだけ魅力があるのか。もうこれで学んでよ? 他の男と二人きりになっちゃダメ。良い?」
「はい……」
飼い犬を躾けるようにきつく睨まれると、私はまた頷くしかなく。
優しい口付けで唇を塞がれると。
目を閉じながら、胸をキュンとさせた。
「ん……」
羽が触れるかのような優しいキスを何度かされ、鼓動の音がドクンドクンと大きくなる。
唇を離した後、キョウ君が甘えるような瞳で見つめてくると。
「……先生は俺のものだよね?」
ズキュンと、改めて恋に落とされたかのように心を掴まれた。