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「先生、食べちゃっても良い?」

第7章 体育倉庫

どどどどうしたらいいの!!?



万が一今見つかったら……私達2人とも、高校から追放される。





…それに、多分それだけじゃ済まされず、私は二度と教師という職につけなくなるし、キョウ君は大学進学を諦めなくちゃいけなくなる。






これまで頑張ってきた勉強も水の泡……。





育てて貰った家族や周りにも迷惑をかけてしまう……。







どうして、今までそんな事にも気づかなかったのだろう。








いや……気づいていたけど、先延ばしにしてただけだ。








キョウ君の側にいたくて、考えないようにしていた……。









それって、キョウ君と向かい合ってるように見えて、本当はちゃんと向かい合ってなかった。








「…先生。見て。あれ、日向(ひゅうが)先生とうちのクラスの山田だよ」


「……えっ……?」








ついぼーっとしちゃってた。





今キョウ君、日向先生と誰って言った……?






キョウ君のクラスって事は……山田さん?









私も、こっそり見つからないように覗いてみる。







するとさっきまで私達が乗っていた体操マットの上に、確かに英語教師の日向先生とキョウ君と同じクラスの山田さんが向き合って立っている光景が視界に映った。







というか、というか……見てはいけなかったような……。






二人共、キスしてるんですけどっ!!?

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