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バラードは君だけに

第4章 フラッシュバック


私は身体をゆっくり起こすと、口を開いた。


「海斗のせいじゃない。多分…義理の父との忌まわしい記憶が、今も残っているせいよ…」


「それって…。はっ、美羽…もしかしてそいつに乱暴されたの?」


「……そうよ」

私は力なく呟く。

「っ!」


その瞬間、海斗の目が大きく見開かれた。

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