バラードは君だけに
第6章 僕が保護者になる
海斗side
オレは今、警察で取り調べを受けている。
それは美羽の父親をボコボコに殴って、瀕死の重症を負わせたからだ。
担当の刑事がオレに言う。
「まぁ君の気持ちはよーくわかる。自分の大切な人が、そんな辛い目に遭わされたんだからな。しかもそいつが母親の再婚相手ときている。むごい話だ…。
だからといって、君のやった事は決して正しいとは言えないぞ?」
「わかってます…」
美羽
勝手な真似をしてごめん。
だけどオレにしてやれるのは、これぐらいしかなかったんだ……。