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バラードは君だけに

第12章 束の間の愛に


ベッドの上。私は湊さんに体重を乗せられ、唇を重ねられた。


「んんっ…やめて…怖い」

フラッシュバックが現れる。


「美羽っ、僕だよ!目を開けてごらん?」

「う…湊さん…」


「大丈夫だよ…」


優しく手を握られると、不思議と落ち着いてゆく。
私は湊さんに身体を委ねた。


「あ…ん…っ」

「美羽」


湊さん

初めて歩道橋で会ったあの日から

私はあなたを


ずっと待っていたんです……。

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