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近寄ると妊娠する男

第1章 噂の男

彼は…

善なのか、悪なのか!?



私は最初に
彼と話してみたいと思った。


その理由は自分でもよくわからなかったけれど…


でも、今は


今なら…




カラ〜ン カラン



入り口のドアベルが鳴り、ひと時の静寂は破られた。



慣れた挨拶で常連っぽい客だ



私がこのお店に入った時には気にもとめなかったドアベルの無邪気な音がやけに耳に響く。



ああ…やはりそうか


きっと私もそうなんだ。



私も妊娠したいと思っている。

彼の子を産みたいと思っている。

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