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近寄ると妊娠する男

第1章 噂の男

「どうもありがとうございました。また来ていいですか?」

私は伝票を手に持った。



「ええ、もちろん。
お待ちしております」



「良かったらコレどうぞ。デザインがね、ちょっと変わってるんですよ」



ここのお店用のブックマッチだ。


「どうもありがとう」

私は喫茶店を後にした。




常連客
「ちぇっ、俺が店に来てすぐに帰らなくてもいいだろうに…」




「雨がやんだから今のうちに帰ろうと思ったんですよ、きっと」

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