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あ、後もう少し・・・


あたし達は期待の目で銀さんを見る。


だが・・・


ガボッ


悠）「え・・・？」


お妙さんが銀さんの口の中に何かをツッコミ銀さんは倒れた。


新）「姉上・・・なんですか今の」


妙）「卵焼きよ。今日は甘めに作ってみたの」


お妙さんは何事も無かったように笑いながら言う。


そしてその隣でお妙さんの卵焼きをムシャムシャと食べている近藤さん。


近）「いやァ。中々個性的な味の卵焼き・・・グッ」


バタン。


近藤さんもついには倒れた。


悠）「ぎ、銀さん、近藤さん。大丈夫ですか？」



あたしは２人に近付く。


すると・・・


銀・近）『君たちは誰？』


先ほどよりもぱっちりとした目で２人はあたし達にそう言った。







夕方になりあたし達は道場を出て万事屋に帰る道を歩いている。


銀）「すみません。色々手を尽くしてくれたのに僕は何も・・・」


新）「ヤメテくださいよ～銀さんらしくない。銀さんは90％自分が悪くても残りの10％は全身全霊をかけて謝らない人ですよ」


神）「そうネ。ゆっくり思い出せばイイネ。あたし達待ってるから」


悠）「今日はゆっくり家で休みましょう。それに家に居た方が何か思い出すかもしれないし・・・」


あたし達が銀さんを励ましていると万事屋についた。


しかしそこではとんでも無い事が起きていた。


悠）「・・・あれ、家壊れてない？」


そう、万事屋に何故か大きな船が突っ込み原型をとどめていないほど壊れていたのだ。


「飲酒運転だとよ」


「ありゃ立て直さないと駄目なんじゃないの？気の毒にねェ」


あちらこちらから可哀想と言う声が聞こえてくる。


その中からひときわ目立つ声が聞こえた。


坂）「アッハッハッハッハ。すみまっせ～ん。友達の家ば行こうとしちょったら手元狂ってしもーたきに。この辺に万事屋金ちゃんってありませんかの～」


詫びを入れる様子もなく警察に喋っている坂本さん。


あたし達はそんな坂本さんを絶望的な目で見ていた。