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銀魂

第23章 どうでも良い事に限ってなかなか忘れない

お登勢)「おやおや。ようやくうるさいのが消えたと思ったらまだいたのかい?」


不意にお登勢さんの声がしそちらを向く。


お登勢)「困るんだけどねェ。こんなことになった以上さっさと二階とり潰しちまいたいからさァ」


お登勢さんは「ふー」とタバコの煙を吹く。


悠)「もう少し待ってくれませんか。私たち必ず銀さん連れ戻してきますから」


お登勢)「連れ戻すって、野郎の居場所も知らないのにかィ?」


あたし達は図星を突かれ俯く。


するとお登勢さんがあたし達の頭の上に1枚の紙切れを置いた。


それはある工場の求人募集だった。


お登勢)「そこの住所にある工場で最近白髪頭の男が住み込みで働いているそうだ。さっさと引きずって来な。溜まった家賃払ってとらわないと困るんでね」


悠)「お登勢さん…」


あたしはお登勢さんの不器用な優しさに嬉しくなり笑顔になる。


悠)「ありがとうございます‼︎お登勢さん‼︎新八君、神楽ちゃん行こう‼︎」


あたしはお登勢さんにお礼をし、2人の手を引きながら求人募集に書いてある住所を目指す。







悠)「ハァハァッ。新八君、あの工場であってるよね?」


新)「はい‼︎あってます‼︎」


よかった。
じゃぁこれで銀さんに会って説得すれば銀さんを万事屋に連れ戻すことができる。


あたしがほっと一安心してるのもつかの間、あたし達が目指している工場から爆発音がした。



悠)「な、なに⁉︎」


神)「悠、新八‼︎あれ‼︎」


神楽ちゃんが工場のある所を指差す。


そこには何故か縛られて大きな大砲に狙われている銀さんの姿がある。


悠)「銀さん‼︎」


新)「ヤバイ‼︎あのままだったら銀さんあの大砲で打たれますよ‼︎早く行きましょう‼︎」


あたし達はそれから全力で銀さんのいる場所まで走った。


〜銀時 side〜


なんでこんな事になったんだろう。


万事屋を解散してから行くあてもなくなり仕事を探していたらこの工場のおやっさんが僕に声をかけてくれた。

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