きみじゃなきゃだめなの
第5章 あいらぶゆーあいにーじゅー
「はいはい、これでいい?おじさん」
うんざりしてますって表情で
オーバーに肩まですくめてさっき整えたリンゴを見る。
どれも真っ赤でキラキラでどれだって変わらないくらいおいしそう。
「おじさんだなんて、ダンでもダニーでも呼んでくれないか」
なんて臆面もなくいっちゃうおじさん。
名前はダニエル、年齢は48歳だったはず。
スーパーには不釣り合いなかっちりしたスーツだけど
着てる人間のなんともいえないルーズさがにじみ出てる。
多分、他の人がみた第一印象は陽気なおじさん、
ちょっと胡散臭そう。けっこう良い男じゃんってとこかな、
もちろん私は違うけどね。
「なんでそんなにわたしと話したいのさ?」
「そんなの君が気になるからに決まってるじゃないか、
これから一緒に食事でも?だってほら君と話したいんだよ」
またこれだ
うんざりしてますって表情で
オーバーに肩まですくめてさっき整えたリンゴを見る。
どれも真っ赤でキラキラでどれだって変わらないくらいおいしそう。
「おじさんだなんて、ダンでもダニーでも呼んでくれないか」
なんて臆面もなくいっちゃうおじさん。
名前はダニエル、年齢は48歳だったはず。
スーパーには不釣り合いなかっちりしたスーツだけど
着てる人間のなんともいえないルーズさがにじみ出てる。
多分、他の人がみた第一印象は陽気なおじさん、
ちょっと胡散臭そう。けっこう良い男じゃんってとこかな、
もちろん私は違うけどね。
「なんでそんなにわたしと話したいのさ?」
「そんなの君が気になるからに決まってるじゃないか、
これから一緒に食事でも?だってほら君と話したいんだよ」
またこれだ