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きみじゃなきゃだめなの

第2章 きみじゃなきゃだめなの2

「格好いい理想の兄のつもりだったんだけどダセェよな…」
「カッコつけなくていいよ!わたしはいつものウィルが好きなんだもん!」

恋人よりもずっと一緒で色んなところを見てるから
今更変なポーズなんてつける必要ないよね。

出て行った時のままおいてある彼の部屋のベッドの上で
(わたしの部屋は昨日散らかしたままだから)

バスタオル巻いただけで、
メイクもなにもしてないわたしの上に覆いかぶさるみたいなの

家族になって10年くらいだけどこんな角度から見るのって初めて。

でもそれはウィルだって一緒で、
わたしたちはすっごいドキドキしてた。

さっき変にポーズなんてつけなくったって知った仲だもんね
みたいに言ったけど。

だってこんな顔知らないもん。

こんな真剣な顔見るのはアメフトの中継の時くらいで、
それがわたしに向けられてるんだよ?

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