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第1章 Episode 1 断罪者



赤羽病院内



恵太郎の病室を聞く為に、鈴が受付の看護婦に声をかけた。

「すんません、竹長 恵太郎くんの病室って何処ですか?」

「はい、それなら3階の1番奥になりますよ」

「おおきにー。行こか、クロちゃん」

愛想の良い看護婦に頭を下げて、エレベーターへと乗り込んだ。




「さっきの受付の看護婦さん、エライ美人さんやったなあ……巨乳やったし……。ウチも大人になったら、ああいう風になりたいなあ」


3階に上がっていくエレベーターの中で独り言を言う鈴の胸元を黒斗は横目で見た後、ポツリと呟いた。

「無理だろ」


一瞬の間があった後、エレベーター内にバチーンと大きな音が響いた。





「んーと……1番奥、1番奥と……。お、あった! ほらクロちゃん、はよう来てや!」

恵太郎の病室を見つけてはしゃぐ鈴の元に、黒斗は右頬をさすりながら歩み寄る。

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