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第1章 Episode 1 断罪者

「わ、悪い……大丈夫だったか?」

「うん、平気平気。ちょっとビックリしたけどな。それよりケイちゃんこそ大丈夫なん? ……死神に襲われたんやろ?」

「………」

鈴の言葉に頷くと、恵太郎は掛け布団をめくった。


あらわになった全身に2人は息を呑む。


「ケ、ケイちゃん……右足が……」

「ああ……。死神に切り取られちまったよ」


恵太郎の右足の付け根から下には何も無かった。
最初から彼に右足など無かったかのように、キレイに切断されていたのだ。


「ひ、ひどい……」

瞳に涙を溜めて震える鈴に恵太郎は乾いた笑いを浮かべた。


「殺されるよりはマシだったけどな」


そう呟く恵太郎の脳裏に、死神に襲われた時の状況が鮮明な映像となって映しだされた。

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