無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

昨日の夜


恵太郎は３度目のおやじ狩りを終えて、後は家に帰るだけだった。

死神さえ現れなかったら。





「や、やだあああぁぁ!!!! た、助けてく…」


首を掴まれて身動きが出来なくとも恵太郎は死への恐怖から叫び、爪をたてて死神の手を引っ掻く。



（嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ死にたくない死にたくない死にたくない!!!!）



だが無我夢中の抵抗も虚しく、恵太郎に鎌が降り下ろされた。