テキストサイズ

デスサイズ

第1章 Episode 1 断罪者



「な、何がよ!!」

「人を殺したのは何度目だ?」


江角は恐怖を感じながらも、高圧的な態度で黒斗の質問に答える。

「とっくにご存知なんでしょ? 3回よ、3回!! それがどうしたってのよ!!」


黒斗は無言のまま右手を上に挙げた。

すると、その場所に黒い穴が開き、そこから大鎌を引っ張り出す。


現れた大鎌は全身がどす黒く、刃の付け根には髑髏(ドクロ)がかたどられていた。

まさに死神の鎌“デスサイズ”に相応しい風貌である。




「お前はやりすぎた。犯した罪に対する罰を受けてもらう」




冷血にそう言い放つと、黒斗は身の丈ほどあるデスサイズを片手で軽々と振り上げ、江角の胸に降り下ろした。



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