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第1章 Episode 1 断罪者



「ば、化け物……」

腰を抜かして、へばりこむ平田。


そんな平田には目もくれず、黒斗は江角にゆっくりと歩み寄る。



「っ……い、いやっ!! 来ないで!!」

死神を信じていなかった江角だったが、銃弾をいくら撃ち込まれても死なない黒斗に恐怖を覚える。

「助けて平田さんっ!!」

助けを求めるが、平田は腰を抜かしたまま動けない。


「使えないわね!! このヒゲオヤジ!!」

平田に暴言を浴びせながら、江角は素早く部屋の出口に向かって走った。


ドアノブを掴んで回すが、扉は開かない。


「な、何で!?」



ガチャガチャガチャ



鍵は掛かっていないというのに、いくら回しても扉は開かない。



「何度目だ?」



真後ろから声が聞こえ、江角は全身を振り向かせて黒斗と向き合った。

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