百鬼夜行左藤家黙示録
第11章 命の鍵奪還作戦
彼はまるで
空き缶でも捨てるかのような気軽な
発言で楽観視しているのだが
そんな犯罪行為に巻き込まれたくはない
「おいおい!こんな話は聞いてねーぞ!
たしかお前んちに来るだけだったよな!」
「まあそうカリカリすんなよ!
義男から鍵をパクれば
万事オーケーだからよ!」
「無理無理!契約破棄!
こんなみるからにヤクザの車で
それで警察に捕まったらもう終わりだろ!」
「だったら終わりから
始めればいいだけだろ!
成せばなるんだ何事もさ!」
するとその抗論を聞いてか
暴力団風の男が近付いてくる
「こらてめーら!
うちの車盗みやがったのか!?」