
百鬼夜行左藤家黙示録
第13章 解き明かされる黒歴史
冷静に思い返してみれば
いくつか不可思議な点があった
まず義男が麻雀を打てる事
いや打てるのに打たなかった事だろうか
現にここ最近はそうとう稼いでいたのだ
それもそうとう強いという噂すらある
ならなぜパチンコや競馬で散財していたのか
そしてなにより私が義男を見るときは
常時100%酔っていて
とてもまともな思考には至らないだろう
だが私が雀荘を覗いた時には
間違いなく日本酒の瓶
それもかなりの勢いで呑んでいたのだ
果たして酔った状態で麻雀はできるのか
細かい事だが小さい事を見落とさないのが
謎を解く鍵となるものである
だが1つ言える事は
義男が麻雀をし始めてから変わった事
とりあえずはそこから洗っていくべきだ
