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百鬼夜行左藤家黙示録

第16章 京を駆ける忍


誰しも嫌な事の時間の長さはご存知だろう
それが1年間ともなると刑務所級に値する

しかし私は
昨年かの有名な義明と同じクラスになり
日々ストレスと苦労に悩まされていた

だからこそこの刹那に
絶望とやり場のない怒りを覚えるのだろう

「うぃーす!またおんなじクラスだな!」

もはや2年間ともなると地獄級だろう
幸運が訪れろとは言わないが
なぜ不運ばかりが駅前の立呑屋の如し
次から次へと足を運ぶのか

元凶はもちろんこの男である

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