百鬼夜行左藤家黙示録
第16章 京を駆ける忍
修学旅行初日から
とんでも無い事になってしまった
だが冷静に考えてみると私は何も悪くない
そうであるやはりここは担任に報告しよう
と思ったら点呼が始まっていた
「えー左藤!左藤!」
「っ!!
はっ!はい!」
私は何をしているのか
義明から言われた班長という言葉が
頭によぎり体が勝手に反応して
返事をしてしまったのだ
もうここまできたらやるしかない
それに義明が旅費を返さなければ
学校に迷惑がかかるのだ
そう考えてる時点で
義明の術中にはまっているのだが
とりあえず義明が旅館に帰ってくれば
全ては事なきを得るのだ