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百鬼夜行左藤家黙示録

第6章 暴走果てしなく


しばらくすると店員が
義男の元にやってきた
この展開は極めて珍しい

「お客様その台は
別のお客様が御遊技中ですので」

「うぅぅるっしゃあああ!」

店員もかなり勇気があったようだが
完全に相手が悪かった
義男に抗議するという事は
命をかけなければダメなのだ

「バコンッッ!」

「ピー!ピー!ピー!」

鉄拳制裁により
パチンコ台も泣き声をあげる
こうなってしまっては
破壊するまで限りを尽くす暴君として
多大なる被害をもたらす大惨事となる

ただしその日は幸運にも義明がいた
だんだんと怒りを鎮め
禍々しい雰囲気を放ちながら店を出ていく

義男にしては父親らしい一面を見せるが
いつもなら警備員か警察か
いずれにせよ少しは骨のある人間がくるまで
暴れ続けるのだ

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