
百鬼夜行左藤家黙示録
第6章 暴走果てしなく
義男という化け物の性格を
簡単に説明してしまえば
ブレーキの無いフェラーリなのだ
つまり何かにぶつかるか
燃料が切れるまで走り続ける
おまけにふとしたことで
直ちにアクセル全開
それをさせまいとする
警察や暴力団に対しても
己の肉体のみで理不尽を通す
毎日が命懸けの毎日がサバイバルである
だが本人としてはそんな事は
関係ないし気にもしない
自分のしたい事だけをする
ただそれだけなのだ
まあ法律的にも道徳的にも
誰も納得しないのは間違いないが
もし時代背景がずれていたら
その独裁者としての才能で
思うままに統治支配し
一世を風靡していだろう
