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百鬼夜行左藤家黙示録

第7章 正月の憂鬱


この計画はまさにこの会話から
始まったものだったのだ

他人の好意を踏みにじり
その逆の行動で誠意を見せるという
あまのじゃくっぷりだ
友達がいなくても不思議ではない

そして元旦
義明はガムテープとハンマーを持ち
羽蛾邸へと向かった

「ビーベタベタビーベタベタ」

なにやら窓にガムテープを
貼り付け始めた

「へへへっガムテープ貼ると
音がしないんだなっそれ!」

「ダンッ!」

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