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百鬼夜行左藤家黙示録

第9章 魔王の才を継ぐもの


だが私もそう簡単には騙されない
私の予想では人数を集め
何か大掛かりな犯罪をしようという
義明の策略だと思っていた
そしてファミレスに着き

「おい左藤!おめえいい奴だな!
まっこれからも飯行こーぜ!
もちろんてめえの奢りでな!」

「お前実は金持ってんだな!
盗まれないように俺が預かってやるよ!」

まあこの連中が義明の指示を
聞くことはなさそうなので
ひとまず安心していた

だがこの注文の量的に
義明は支払う事ができるのだろうか

『おい!会計大丈夫なのかよ!
俺ら金あんま無いぞ!』

『この程度何も問題は無い!
なにしろ俺は親父を超えるんだからな!』

その言葉を聞き確信した
この男は我々を巻き込み
食い逃げをやらかす気だ

ただしそんな事態がバレれば
義明が捕まっても私達も無銭飲食
どちらにしろ面倒な事になる
不安で頭がいっぱいになったその時

『心配するな!お前らは
必ず俺が守ってみせる!』

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