
百鬼夜行左藤家黙示録
第9章 魔王の才を継ぐもの
元を正せばこの男のせいでこうなったのだ
だが何か考えがあるのだろう
『で?どうすんだよ!
この人数で出たら誰かしら捕まるぞ!』
『任せろって!
俺の親父は力でねじ伏せる
なら俺は頭を使うまでよ!』
とにかく今回は義明を信じる事にした
皆揃って警察行きは御免だ
そしてそろそろ帰ろうという
流れになってきた
「よしじゃあ帰るか!」
全員出口に向かう
「お会計8525円になります」
「金は俺が払う!」
我々がファミレスを出ると
義明は店内の奥へと向かった
まさかと思い私は裏口へ急いだ
