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百鬼夜行左藤家黙示録

第10章 堕落の果て


「おい!今日左藤が学校
来るってのはマジか?」

「ああ!マジの大マジだよ!」

「来た来た!
あの野郎ー!」

何故か余裕の表情の義明だが
あれは罰を受け入れる顔じゃない
おまけに何か持っている
武器か何かだろうか
すると義明は叫んだ

「これが俺なりのー!
けじめのとりかただー!!」

「バンッ!」

なんと持っていたのは
日本酒の一升瓶であった

それが机に置かれた瞬間
私は即座に状況を理解した

酒を死への呼び水へと変え
瓢箪から駒の如し召喚された魔王

そう義男だ

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