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第10章 愛のしるし



大野side


松潤と部屋を変えて話していた翔ちゃん。


それからだと思う。


翔ちゃんの様子がおかしいのは。



二「どうしたんです?」

「何か、今日の翔ちゃん、変じゃない?」


二「変とは?」


「何か、ボーッとしてる。」


二「おや?あなたから見てそう見えるんなら相当ですね?」


「しかも…。」



ただ、ボーッとしてるんじゃないんだ。



相「どう?これなら見えないっしょ?」



シャツの襟を首の付け根まで隠れるように上げて見せる相葉ちゃん。


笑顔で頷く松潤。


ため息をつきながら2人に背を向ける翔ちゃん。



ああ!もしかして、そういうこと?



これはしんどいなあ。



二「翔さん、ツラいですね?」


「分かっちゃった?」


二「あんな分かりやすい翔さん、初めて見ましたよ。」


「だね?」


二「どうします?」


「様子見よっか?」


二「傍観するんですか?」


「じゃなくて、もし、翔ちゃんが何か言ってきたらでいいんじゃない?」


二「そんなもんなんですかね?」


「そんなもんなんだよ?」





…片想い、って。

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