Sparkling!
第10章 愛のしるし
櫻井side
大「しょおちゃん!!」
いきなり、後ろから抱きついてくる智くん。
「ちょっと何?智くん、ビックリするから!」
大「へへっ。怒った?」
「怒ってはないけど…」
はあ、と無意識にため息がこぼれる。
大「ため息ばっかついてんね?」
「えっ?うん…なかなか、仕事の資料集まんなくてさ?」
大「そっか…。」
「智くんはさ…?」
大「うん?」
「にのと初めはうまくいってなかったじゃん?あの時はどんな気持ちだったの?」
大「ワクワクしてた♪」
「えっ?何で?」
驚いて振り向く。
大「だって、好きな人と同じ空間にいんだもん。楽しいよ。」
同じ空間、か。
俺はムリだなあ。
あの、収録の合間のツーショット見ただけで息が詰まりそうだったし。
と、ため息をつこうとした時、
智くんの綺麗な手が俺の口を塞ぐ。
大「あんまため息ばっかついてると幸せが逃げちゃうから。」
と、智くんは笑った。
「智くん…」
大「何?翔ちゃん?」
「ハグ返し!!」
今度は、俺の方から智くんに抱きつく。
大「キャー!!誰か助けてー!翔ちゃんに襲われちゃう!!」
二「はいはい、おじさんたち、悪ふざけはこれぐらいにして仕事しましょうね?」