Sparkling!
第57章 Naturally
後日談。
大野さんと相葉さんは同棲を解消し、
Jと翔ちゃんは別れた。
じゃあ、大野さんはどうなったのか、というと……
智「Zzz……」
「……。」
……寝ていた。
しかも、俺に寄っ掛かったまま。
あれからみんな、仲違いしたまんまなのか、……っていうとそうじゃない。
翔ちゃんは相変わらず新聞読んで勉強して、Jと相葉さんは仲良くスマホでオシャレな服の物色していて、と、いつもと変わらない。。
しばらくして番組スタッフが俺らを呼びにきた。
三人は各々立ち上がりぞろぞろと前室から出ていく。
俺もゲーム機をバックにしまい立ち上がろうとして、俺に寄っ掛かったままのヤツに声をかけた。
「起きてます?」
智「……ん。」
多分、起きてたんだろう。
俺が声をかけたとたん、俺から離れすっと立ち上がった。
「もー、起きてんならさっさと動いてくださいよ?」
智「何だよ、いいじゃねえか?お前と二人の時間を楽しみたかったんだから?」
のそのそと歩き出す丸まった背中を思いっきり叩いた。
智「いてっ……何す…」
「早く歩いて下さい。置いてきますよ、オジサン?」
にやけそうになる顔を見られないよう俺は、早足で歩き出す。
智「うるせえ!!俺はオジサンじゃねえ!!」
「はいはい。仕事終わったらマッサージしてあげますから?」
智「い、いや…それはいらねえ。」
焦ってる大野さんの肩を後ろから掴むと小さな悲鳴が聞こえた。
「何?ビビってんの?」
智「び、ビビってねぇよ?」
「ほら、ぐだぐだしてないでさっさと歩いてくださいよ?」
智「……にの、こえーな?」
……聞こえてるからね?
end.