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Sparkling!

第11章 甘くて、酸っぱい時間。



二宮side


大急ぎで家に帰り、


ありあわせの食材で晩飯の支度を始める。


2人分のパスタ、


2人分のサラダ。



一息つく間もなく、玄関のドアが開く音がして、



明らかに怒ってますオーラを漂わせた俺の恋人が姿を現す。



「お、お帰り。」


松「あ、ああ。」



素っ気ない返事だけで自室にまっすぐ向かう潤くん。



それから30分。



部屋に籠りっきりの潤くんの様子を見に行く。


ドアをノックするも返事もなく、


静まり返っている潤くんの部屋。



「おーい、潤くーん、潤ちゃーん。」



返事がない、ってことは、


それだけ、怒ってる、ってこと?



うーん…どうしよう?



と、考え込んでいると、


「わっ!!」



中から手が伸びてきて、

部屋に引きずり込まれる。



で、その勢いでバランスを崩し、潤くんに抱き留められる。



「あ、ありがと。」


松「あ、いや。」



間近に見える潤くんの顔にちょっとときめいてしまう。


部屋を見回すと、ドラマの台本が広げてあって、


ちら、と見ると、セリフの横にラインが引いてあって、



その横には小さな字でびっしり色々書き込んであった。


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