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Sparkling!

第11章 甘くて、酸っぱい時間。



松本side


二「おーい、潤くーん、潤ちゃーん。」



昼間、りーだーとじゃれ合うにのを見て、


ちょっと羨ましかった。


俺とにのが付き合っているのはメンバー全員が知ってる。


でも、人目憚らずいちゃつくのは俺のプライドが許さなかった。



本当はいつでもどこにいても、にのに触れていたい。



うまく意思表示が出来ない自分に腹が立つ。



俺の様子を心配して見に来たにのを、


どうこうするつもりもなく


部屋に引き入れる。


お互いの顔が、弾みで近づき、


慌てて目を逸らした。



今さら照れるって何だよ!?


キスもするし、それ以上のことだってする仲だろ?


あー、セリフ覚えようと思ったけどムリ。



何やってんだ?俺。



二「俺、相手してあげよっか?」



にのが、無造作に置かれた俺の台本を手に取る。



二「ふふっ。真面目。」

「な、何だよ?」


二「書き込みがスゴい、と思って…。」


「それ、バカにしてる?」


二「あ、そういう意味じゃなくて、潤くんらしいなって…。」


「やっぱりバカにしてない?」


二「してないって!」



気がつくと、にのの顔が間近にあって、


わざと音を立てるようにキスをしてきた。




二「潤くんらしくてカッコいい、って言ってるの!」


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