Sparkling!
第14章 カズナリとマサミ
相葉side
二「どこか行きたいところあります?」
「え…あ、ま、まかせ…ます。」
な、なんで敬語になってんだ?俺。
二「じゃあ、映画でも見ますか?」
すれ違う男たちの視線が痛い…。
二「マサミちゃんはどれが見たいですか?」
は、恥ずかしい…。
そのマサミちゃん呼ばわりやめて。
「に、にの、あのさ…。」
すると、繋いだ手を引き寄せて耳元に唇がくっつくぐらいの近さで囁かれる。
二「カズ、って呼んでください。マサミちゃん?」
その距離のまま肩を抱かれ、客席につく。
二「コーラでよかったんですよね?」
「えっ?あっ、はい…。」
にのの手からコーラを受け取ろうとして、とり損ね、
床にぶちまけてしまう。
「あっ!ごめん…なさい。」
二「いいのいいの。それより制服、大丈夫?」
「う、うん。」
二「コーラ、俺の飲んでいいですから。」
「あ、ありがと、え…と、カズ?」
にのが柔らかく微笑んでくれた、と思ったら、
すぐ近くににのの顔があって、
にのがキスをしてくれた。
二「ご褒美です。俺のことをカズって呼べたことに対しての、ね?」