Sparkling!
第15章 二宮病院物語。
大野side
何となく、違う気がして、って、
僕が違うシチュエーションで、ってみんなにお願いしていたにも関わらずなんだけど、
でも、やっぱり違う気がして。
櫻「どうしたの?智くん。」
今さらだけど…
僕と翔ちゃんは変わらないままの方がいいのかな?って…。
それにしても…
「翔ちゃんてば、やっぱり女装似合うね?」
櫻「だから、誉め言葉になってないんだよな…。」
と、ぶつぶついながら自分の姿を眺め回す。
「そんなことないよ?可愛いってば。」
と、翔ちゃんを抱きしめる。
櫻井「さっ…智…くん?」
「フフっ。翔ちゃんの匂いがする。」
翔ちゃんの胸の中にぽすっと顔を埋める。
撫で肩かも知んないけど(笑)、
ここだけは広くてすんごく温かいんだ。
「ねぇ、翔ちゃん、チューしていい?」
櫻「えっ?あっ、も、もちろん。」
と、唇をつき出す翔ちゃん。
もぉ〜、翔ちゃん!!
それじゃいつもと変わんないんだってば!!
櫻「ん?さ、智くん?」
「も〜女の子がそんな顔しちゃダメ!!」
櫻「そんな顔、って?」
「スケベな顔してる!!」