Sparkling!
第15章 二宮病院物語。
櫻井side
松「りーだー、しばらく翔さん押さえてよっか?」
えっ!?何のために?
相「あ、そっかそっか。2人がかりで押さえてた方が抵抗されないもんね?」
ちょっと待って!い、いきなり?
松「相葉さん、そっち押さえてて?」
相「りょーかい!!」
智くんも、何が起こっているのか分からずに、ただ、おろおろしている。
相「ね、ね、今ここでしちゃう?」
松「誰も見てないからいいっしょ?」
えっ!?あなた方の見ている前で?
冗談…!!
大「ダメっ!!翔ちゃんに乱暴しないで!!」
「さ、智くん…。」
2人を俺から引き剥がす智くん。
大「翔ちゃんは女の子の設定なんだから!?」
おっ、女の子…ま、いっか。
相「えっ?りーだー、俺らも…」
大「行こ?翔ちゃん?」
差し出された智くんの綺麗な指先を掴む。
にこ、と笑う智くん。
その笑顔に見惚れてしまう。
「うん…。」
その綺麗な指先が腰に添えられ、
ゆっくり歩き出す。
遥か後ろで、
ナース2人が何か叫んでいるようだったが、
俺たちの耳には届いていなかった。