Sparkling!
第17章 ボクらの日常。
大野side
「僕、先にお風呂入っていい?」
櫻「ん…。」
マグカップ片手にノートパソコンで調べものをしている翔ちゃん。
「何か作ろうか?」
櫻「いいよ?それより、明日早いんでしょ?」
「翔ちゃんも。あまり根を詰めすぎないようにね?」
って、言っても、結局、ムリなんだよね?
ほら?
案の定、まだ、調べものしてる。
マグカップのコーヒーも、
淹れ直したみたいだし。
「翔ちゃん。」
櫻「ん?あ、上がったんだ。」
「何か、作るね?」
櫻「ありがと。」
薬味に刻んだネギをトッピングして、卵を落としただけの簡単な素うどんを作ってあげる。
「何か、僕に出来ることある?」
しばらく、アゴに手を乗っけて考え込む翔ちゃん。
櫻「明日のために早く寝ること、かな?」
「え〜!」
櫻「もう少しで終わるから。そしたら俺も風呂入るし。」
「ホントに?」
櫻「だから、早く寝て下さい。」
「翔ちゃん、ほっとくとすぐムリするから…。」
櫻「大丈夫。それに、今日はこれで我慢するから。」
翔ちゃんは、拗ねる僕を宥めるように、
触れるだけのキスをしてくれた。