Sparkling!
第17章 ボクらの日常。
櫻井side
顔が離れると、
何か言いたそうに俺をみつめる智くん。
「何?」
大「僕、ここで寝る。」
「ダメ!体が痛くなっちゃうでしょ?」
大「だって、絶対ずっと起きてるでしょ?」
やっぱ、バレバレか。
大「翔ちゃんがムリして体壊したら僕がみんなに怒られちゃうじゃん?」
「大丈夫だって!?みんな、そんなことで智くんを責めたりしないから。」
大「…でも…。」
「すぐ切り上げるから。ね?」
大「僕、邪魔?」
「智くん…」
大「はっきり言って?」
智くんの華奢な体を抱き寄せる。
「…必要不可欠です。」
大「じゃ、何で追い出そうとするの?」
「してません。」
大「だって、寝室で寝ろとか…」
ただでさえ、折れそうな体を、
さらにぎゅっと抱きしめる。
「俺の方が智くんに甘えちゃうから…。」
すると、背中に回された智くんの腕に、
少しだけ力が込められる。
大「…甘えてよ?でないと僕も翔ちゃんに甘えられないから。」
「じゃ、お言葉に甘えて、もう少しこのままで…。」
今度は、腕の力を抜いて、
智くんの体をすっぽり包み込むように、
抱きしめた。