Sparkling!
第20章 ふわふわさとし
大野side
「あ、翔ちゃん、お帰り〜。」
月曜日、
遅くまで頑張ってる翔ちゃんを労ってあげようと、
ソファーでテレビを見て待っていたまではよかったんだけど、
いつの間にか眠ってしまったらしくて、
気づいたら毛布がかけられていた。
櫻「いつも言ってるでしょ?こんなとこで寝ちゃダメだ、って?」
「えへっ。ここにいたら、少しでも早く翔ちゃんの顔が見れるかな?と思って。」
すると、フワリ、と翔ちゃんの両腕の中に包まれる、僕。
櫻「俺も…早く智くんに会いたくて、早く仕事終わんないかな?って、そればっか考えてた。」
「もう…仕事に集中しなよ?」
櫻「だって、リアタイで智くんが見てる、って思っただけで手がブルッちゃってさ?」
「ふふっ。お疲れさま。」
櫻「…ただいま。」
翔ちゃんの唇が音もたてずに僕の唇に触れた。
「翔ちゃん、お風呂、入るでしょ?あ、でも、軽く何か食べる?」
櫻「うーん、今日はシャワーだけでいいかな?」
「分かった。じゃ、適当に作っとくから後で食べてね?僕もう寝るから。」
櫻「ありがと。あ!智くん、ちゃんとベッドで寝なよ?体に悪いから。」
「え〜?やだ〜!」
すると体がフワリ、と宙に浮いて、
近くに翔ちゃんの笑顔が見えた。
櫻「智くん、寝室に強制収容ね?」
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