Sparkling!
第21章 後遺症
松本side
眠い…。
あれから1週間。
全然眠れない…
夢にまで出てくるもんなあ…。
「ああっ!くそっ!!」
ソファーに仰向けに寝転がって、
足元にあったクッションを蹴り飛ばすと、
何杯飲んだのか分からない数のアルコールの空き缶にぶつかって、
そいつらがカラカラと音をたてながら床を転がっていった。
…ちょうどこの辺だったっけ?
りーだーが俺の家に来て、
弾みでキスした場所って…。
気が付いた時には仰向けに倒れていたりーだーに、俺が覆い被さるようになっていて、
唇に何か柔らかいものが当たってんな?って、思ったら、
普段の俺たちだったら有り得ないぐらい近い距離にりーだの顔があって、
目を白黒させながら俺の顔を見上げていた。
えっ!!ウ、ウソ…だろ?
この唇の感触って…
「あっ!!ごっ、ごめ…俺…」
大「…………」
キス…
…してしまった…。
慌ててりーだーから体を離し、思わず正座し俯いてしまった。
「そっ、その…何て言ったらいいのか…。」
大「う…ん。」
釣られたようにりーだーも正座し俯いてしまう。
「わ、わざとじゃないから!」
大「そんなこと…分かってる…よ?」
真っ赤になりながら答えるりーだー。
思わず抱きしめたい衝動に駆られてしまった。