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Sparkling!

第3章 犬も食わない…。



櫻井side


とある日の楽屋にて。


「……」


二「翔さん、どうしました?」


「……」(←腕組んで仁王立ち。)




大「スゴいスゴい!!松潤上手だね?」


松「俺、リーダーの喜ぶ顔が見たくて、さ。」



…なーにが『喜ぶ顔が見たくて』だ。たかがリンゴの皮を剥くくらいで。



大「スゴーい!ちゃんと白鳥に見える。」



白鳥…?や、やるじゃねぇか松潤。



松「俺の手にかかればこんなの簡単だよ?」


大「あ、そうだ!ねえ、ちょっとこれ貸して?」



と、智くん、松潤の自信作を手に取り、


嬉しそうにこちらにやってくる。



大「ねぇ翔ちゃん、見て見て!スゴくない?リンゴの白鳥だって!!」


松「へ?」


大「食べるの勿体ないよね〜。」



天使の笑顔(櫻井目線)でしげしげと眺める智くん。


二「でも所詮リンゴですから。」


相「そうそう!!食べちゃえ!」


大「え〜、でも、やっぱり…。」


ちら、と小首を傾げて松潤を見る智くん。


松「いっ、いいよ?リーダーが食べたいならね?」


大「ホント?じゃ、翔ちゃん、口開けて?」



えっ!?そ、そんな智くん、う、嬉しすぎる!



愛しの智くんの手からリンゴをパクリ。



生きててよかったあ〜!





相「にの〜、俺にもアーン、して?」


二「え?リンゴ、もうありませんけど。」



と、にのは最後の一切れを自分の口に放り込んだ。


おしまい。

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