Sparkling!
第23章 honeyすうぃーとな俺たち。(S × M )
櫻井side
高校生の俺は、部活に、勉強にいっつも全力だった。
片や、親友の智くんは、
勉強はそこそこ、スポーツもそこそこ、
でも、絵が上手だった彼は文化祭が近くなると、
寝食忘れて籠る、というある意味熱血な部分もあった。
恋愛は、というと、
俺も智くんも自分で言うのもなんだけど、女の子から告白されることが多かった。
でも、フラれた。
俺は、何から何まで、分刻みで計画立てないと気がすまない質で、
それが仇になってしまって、
あなたといてもつまらない、とか言われてしまった。
智くんも、ほぼ、絵にしか興味がない人間だから、
連絡も何もしないで、女の子ほったらかしにして、
挙げ句、自然消滅、ってのも少なくなかった。
てな、訳で、
二人してつるんでいる時間が自然に増えていって、
一時は付き合ってる、とかって噂もされた。
そんな時だった。
昼休み、クラスメートとサッカーをしていた時、
芝生の上で、仔犬のようにじゃれ合う、中等部の制服を着た男の子2人に釘付けになった。
中でも、くりっとした目の華奢な男の子、
つまりは、当時の松本くん、
その人に。