Sparkling!
第24章 幸せになるために… (s × o )
(櫻井さんと大野さんが付き合う前のお話です。)
櫻井side
「おっ、お邪魔します。」
大「ふふっ。どうぞ。散らかってるけど?」
コートを脱ぎ、ニコニコ笑いながら智くんが振り返る。
散らかってる、って…
テーブルの角に画材を少し避けてある程度で、
足の踏み場のない、俺の部屋に比べれば散らかってるうちには入らない。
大「適当に座ってて?今食事作るから。」
「えっ!?そ、そう?」
大「お粥だからそんなに時間はかかんないと思う。」
「分かった…」
でも、俺、病人じゃないんだよなぁ…
でも、
同じ屋根の下で一緒に寝て、一緒に目覚めるなんて、
まるで恋人みたいじゃないか?
―数日前―
相「ねえねえ、翔ちゃん。」
「ん?」
相「翔ちゃんってさ、りーだーのこと好きなんでしょ?」
せっかく口に含んだコーヒーをぶわっと周囲にぶちまけてしまう。
「な…な…な…あ、相葉くん?」
相「もー、翔ちゃん、汚い!」
相葉くんは、ボックスティッシュを小脇に抱えながら、
俺の粗相(おらしみたい)の後始末をしてくれた。
「だって…ヘンなこと聞いてくるから…」
相「ヘンなこと…?」
「智くんのこと、好き、とか…」