Sparkling!
第24章 幸せになるために… (s × o )
櫻井side
大「翔ちゃん…」
「うん?何?智くん。」
さっきまで俺に背を向け寝ていたはずの智くんが、いつの間にかこちらを向いていて、
不安そうな目で俺を見つめていた。
大「さっきからずっと考えていたんだけど…」
「何を?」
大「僕たち、少し距離置かない?」
「えっ?」
大「距離を置く、って言っても、もちろん、仕事は今までどおり普通にするんだけど…」
智くんはきゅっ、と唇を噛みしめた。
大「みんなの前でも今までどおりにしていようよ?」
「それ、って…」
大「知らない間に誰かを傷つけてるなんてイヤだから…」
つまり…
君は、俺1人のものになることより、
嵐を選ぶ、ってこと?
俺の腕の中にいるより、
みんなの手を取る、ってこと?
…当たり前か。
君は、『大野智』である前に、
嵐のリーダーなんだから、
誰か1人のものになるなんて許されないもんな?
って、俺もおんなじだけど…。
大「ね?そうしよ?」
そう言って笑う、君。
その笑顔は、もう…
俺だけのものじゃない。
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